完読No.23 ライダー定食 東 直己 著 光文社文庫

裏表紙

誰にも愛されず、孤独に苛まれてきた彰子は、会社を辞め北海道へツーリングの旅に出た。目指すは道東・冊琢内湖畔にある一軒のカフェ。大自然と人々のぬくもりは、彰子の心を救ってくれるのか(表題作)。納豆かき混ぜ箸という過酷な運命を巡り、翻弄される箸たちの葛藤を描く「納豆箸牧山鉄斎」ほか、諧謔とブラックユーモアに満ちた傑作奇想小説六編を収録。

以下ネタばれ
個人的に凄く気に入ってしまった。
Web本の雑誌では評価にバラつきがある。確かに、好みが分かれそうな内容だ。一つ言えるのは、この本が好きだ言う人とは、あまり友達になりたくない。
http://www.webdokusho.com/shinkan/0804/b_02.html
・ライダー定食:幾らなんでも、可哀想じゃない?フェミニスト(嘘)である私はそう思った。でも、勘がいい人は、結構早めにおちが分かる、はず。
・納豆箸牧山鉄斎:箸が・・・・・。読み終わってから、箸が可愛くなる。大事に使おう。
・ペレリヌム・ハペリタリア:これが一番好きかな。高野秀行さんの書くノンフィクションみたい。
・炭素の記憶:人と人はどこかでつながっているんだな。あっ、こう書いたからって、いい話じゃないですよ。
・一九九三年八月十六日:一番よく分からない。でも、一番書いてみたくなるタイプの話。作者は、真顔で嘘を付ける人だな。
・間柴慎悟伝:何故か、あれの話なのに涙が出る。あれだよ、あれの話なのに・・・・。こばえホイホイ、しまおうかな。