WOWOWエキサイトマッチ 3/20深夜放送分

スーパー・フェザー級12回戦
エリック・モラレス VS マニー・パッキャオ
ニックネームはエル・テリブレ(恐怖の男)。エリック・モラレスは3階級制覇のメキシコの英雄。方やパックマンマニー・パッキャオ。こちらはフィリピンのアジアの英雄。
二人ともパンチ力がありKO必至の好カード。
1〜4Rまではパッキャオの攻めが有効。先行逃げ切り型のパッキャオペースかと思わせた。
ところが5?6?Rにパッキャオの右目の上が切れた。レフリーはパンチによるものと判断したが、スローを見るとバッティングだった。これがその後の動きにかなり影響を与えた、と思う。
結果は3対0でエリック・モラレスの判定勝。パッキャオはよく頑張ったと思います。それ以上に
モラレスが上手かった。試合後ジョー氏が「勝負に徹したモラレス」と言ってました。
モラレスは主導権を握りながらもパッキャオの左(カウンター)を警戒し体重を乗せたKO狙いのパンチを打たなかった。かと言って逃げていたわけではなく打ち合っていた。その辺が上手さだ。
マルコ・アントニオ・バレラをKO、ファン・マヌエル・マルケスから3度ダウンを奪った(結果は引き分け)男。パッキャオ。これでモラレスまで敗れるとメキシコキラーとして定着してしまう。メキシコボクシング界を引っ張るモラレスとしては絶対に負けられない。尚且つ前の試合でマルコ・アントニオ・バレラに判定で敗れ、この試合が復帰第一戦。2重に負けられない。
技術的なことは良く分からないが、序盤戦にパッキャオが左ボディーを執拗に攻めそれが効いていた。中盤戦はディフェンスを強化しそのボディーを無力化した。セコンドも含めた作戦勝ち。
いい試合でした。でも少しだけ消化不良。あそこまで来たらKOが見たかった。
試合の前のインタビューでアメリカの老ボクシング記者が「12RTKOでモラレスの勝ち」と言っていた。そんな訳無いじゃん、と思っていたら彼の予想が一番近かった。他の人は終盤までもつれるとは言っていなかった。