完読No.33 デクスター幼き者への挽歌 ジェフ・リンジー 著 ヴィレッジブックス

裏表紙

デクスター・モーガン。表の顔はマイアミ警察の鑑識技官であり、人当たりのよい好青年。だが裏の顔はー殺人衝動を抑えきれず、満月の夜に悪人を狩る闇の仕事人だった!あるときデクスターは、警察官である妹のデボラから、一滴の血も残っていないという奇妙な連続殺人事件の捜査を手伝ってほしいと頼まれた。殺人鬼の心理を知りつくすデクスターは、手がかりを猛追跡し真相に肉薄してゆくが、やがて犯人とのおかしなシンクロニティが起こりはじめる。殺人者の正体はいったい?次の獲物は?数多のミステリー賞にノミネート、米で放送中のドラマも話題沸騰の大人気ミステリー!

以下ネタバレ
この前に読んでいた本に手間取ったので、これはスラスラ読めました。
このシリーズはデクスター・モーガンを作り出した事で、ほぼ一定以上の成功が保証されている気がした。
探偵役が連続殺人犯、しかも警察関係者、義妹も警察官(物凄い美人)、義父も警察官(優秀、故人)。
しかし、幼い頃に義父にその性質を見抜かれ、敗れないしつけを受ける。それに関しては本文を読んでください。
一応、連続殺人犯ですが、殺すのは悪人だけです。でも、それは金の為でも正義のためでもないです。彼には感情が無いのです。見かけの愛想の良さや好青年ぶり等は全て連続殺人がばれないための演技です。彼の本質を見抜いたのは義父だけ。あと一人同じ警察に勤めている警官に疑われてます。義妹は気になりつつも気が付いていません。
そして、彼が連続殺人を犯す原因は?これまた本文をお読みください。流石にそこまでばらせません。
兎に角、次回作が楽しみです。今年、3作目?が翻訳されるみたいです。