あんずとすしお Impasse 新宿ゴールデン街劇場

doradora05112005-12-24

★★★★☆
演出:湯澤幸一郎
クリスマスのこの時期に観る芝居じゃないかも。
Impasse、ナイロン100℃の新谷真弓さんと天然ロボットの湯澤幸一郎氏のユニット。
ちらしのコメント。

新谷真弓
お来場まことにありがとうございます!
Impasse<アンパース>とゆーのは、フランス語で『袋小路』とか『行き止まり』みたいな意味。
ユニット名を考えていた当時、軽くダークサイドに堕ちていた私が湯沢さんに提案して、こんなネガチヴな名前になっちゃったんですけども
上演間近になった今では、この作品を実現させる為にいろ〜んな人達が動いてくれたり助けてくれたりハゲましてくれたりするのを目の当たりにして、もうな、手の平返したように俄然前向きですよ。なんかキラキラした大ゴマの中で眩しそうな顔して「アタシお芝居が好き・・・!」てなモンです。
いや〜日々感謝ですわ。「神よ!」とか言って。「鳩よ!」とか言って
もちろん、今コレを読んで下さっているアナタさまにも、カンシャ!
今回7本立てになってますので、それだけありゃ1本位気に入って頂ける物があるんではないかと祈っております。鳩に。ではのちほど〜。

1.歌姫と鍵盤奏者 作・湯澤幸一郎
2.あんずとすしお・1 作・新谷真弓
3.小二極道血風録 作・政岡泰志
4.あんずとすしお・2 作・新谷真弓
5.CANDY MAN 作・湯澤幸一郎
6.あんずとすしお・3 作・新谷真弓
7.兄妹島 作・湯澤幸一郎
以下ネタバレだけど公演が終了しているので気にしない
1.は場末の酒場の歌手と鍵盤奏者との話。歌手を湯澤幸一郎、鍵盤奏者を新谷真弓。性別が逆転してますが、湯澤幸一郎は美青年なので、へたな女優より綺麗に見えます。歌は本職なので流石にうまい。新谷さんの男装は少年ぽさがいいです。ラストの銃声が幸せを引き裂く。
2.4.5.杏子と寿志の兄妹。杏子はキャバクラ嬢源氏名はあんず(杏)。寿志はニート。漫画家。時々掲載される。同人誌が主な発表場所。規制ギリギリのロ○コン漫画なので需要が無い。
生活は苦しい。でも、杏子は兄と暮らせるこの状態を臨んでいる。彼女は兄が好き。そういう芝居。
3.小二(小学2年生の事です)。広島ヤクザ抗争。抗争を集結させる切り札として考え出された案。小学2年生のレモンを組長にする。レモン組長と若頭の喜劇。3人の人を殺した若頭が9歳の少女に振り回される。「疲れたから子守唄を歌え」。「へい」。歌うのは平井 堅「POP STAR」。「そんな200万枚も売れた歌で眠れるか〜」(それにしても上手い。平井 堅より上手いかも)「指を詰めるのじゃ」という事で小指が無くなる。ようやく眠った組長。ついスカートをめくってしまう。「何をやっているのじゃ〜。もう1本詰めろ〜」2本目・・・。
こんな話。
5.これは自主規制。詳しく書けない。
7.女性が春を売る島。兄は役立たず。妹の世話をする事で飯を食わしてもらっている。妹は兄を慕う。そんなある日妹に水揚げの話が。50代の男性。妹は兄が一緒にくる事を臨む。男性は拒否。勢いで男性を殺してしまう。どうしようか考える二人。焼かれて炭になろう。悲しい話。
兄妹の話、ロ○コンの話etc。
話には直接関係無いが「名探偵ホームズ(犬のやつ)」と「○宮様」の話が面白かった。
「名探偵ホームズ」で骸骨が登場する回がある。その骸骨の頭は犬で体は人間。当り前なんだけどグロテスク。
「○宮様」の結婚の儀の衣装は「カリオストロの城」のクラリスの衣装に酷似。そう言えば髪形も似ている。とすると○田さんは伯爵?
最後になってしまったが、気が付いたこと。劇場の定員41名。何故、40名じゃないのか?半端。観客の6〜7割が男性。意外。新谷真弓ファン?見た目にオタクっぽい人が多い。そして何故か、髪の薄い人が多かった。新谷真弓ファン?私の近くに座った人が雑誌を熟読。
読者投稿のページ。「S○Xする相手がいません!!」。かける言葉が見つからず。クリスマスが近いにのねぇ〜。これまた新谷真弓ファン?
因みに「すしお」は「寿志」→「寿司(卒業アルバムの誤植)」→「中途半端だから「すしお」にしちまえ(父親も無責任な言葉)」
カーテンコールで二人が話しましたが、新谷さんばかり話してました。湯澤氏はボソボソ。なんだか役立たず。
感想(前置きが長い)。湯澤さんの歌が上手かった。新谷真弓さんは、決して美人ではないが、ああいう役だとかなりかわいく見える。不思議。