No.8 労働者M Bunkamuraシアターコクーン

doradora05112006-02-12

★★★☆☆
2006年1Qの一番楽しみな芝居。えんげきのぺーじで酷評されていたのでやや不安。
以下ネタバレ
結局、ケラさんは何が言いたかったのか?さっぱり分かりませんでした。途中から理解しようと思わないで見たので何とか最後まで観れました。それにしても長い。前半2時間強、後半1時間強。
腰の悪い人は絶えられません。今回の席は前から2列目だったので各役者さんの細かい表情まで見れて、その点は非常に良かったです。
ごくごく簡単に言うと、主客逆転の芝居。収容所で働いている人がいきなり管理する側になったり、騙している側が騙される側になってしまったり。そういう感じ。時系列通りに進行するわけでもないし、一人の役者が複数の役を演じるし、観ている方はチンプンカンプンです。何回か観れば分かるんでしょうけど、チケット代が9000円もするからそれは無理。兎に角、出演者は豪華なのでそれを楽しみに観に行くことをお勧めします。
各役者。
堤真一:最前列がどうやら彼のファンの人達みたいで、彼が登場するとソワソワしてました。私は彼の演技自体は好きなのですが、固定的な役柄の印象が強いので、今回の役は今一それに合っていなくて残念。この人に馬鹿な動きをさせても・・・・。
小泉今日子:一緒に観た友達が彼女の事を嫌いだったらしく(前に聞いたことがあった)、酷評してました。それに引きづられて私も今一の評価。それでも、世代的にもろぶち当たるのでいちアイドルとしてじっくりと見てしまった。そりゃいいとしだものお肌もツルツルって訳にはいかないですよ。つなぎ、ナース服、軍服?、事務服など、コスプレファンには喜ばれるかも。
松尾スズキ:ケラさん演出の舞台に松尾スズキさんが出るなんて・・・・。小劇場ファンには応えられない状況。実際、堪えられなかった。この人と秋山さんを観れただけで満足。動きが可笑しい。微妙な表情が可愛らしい。ヒゲのせいかだいぶおっさん臭くなってましたが、おっさんだから仕方ないかな。
秋山菜津子:この人はホント何でも出来る女優さんだ。ストーリーに入れ込めない分、各役者の力量が浮き彫りになる芝居でしたが、その中でもこの人が出ていると舞台が締まる。
明星真由美:久しぶりに舞台で観ました。その存在感は大きい。
山崎一:秋山さんと同じく、この人も何でも出来る男優さんだ。
池田鉄洋:この舞台の肌綺麗で賞はこの人。気持ち悪い男性を演じさせたら日本で5本の指に入ると思う。今回はそれ程気持ち悪い役じゃなかったので残念。でも、肌はツルツルでした。
何だか中途半端になってしまったが、ストーリーは全く理解できてないのでこんな感じで精一杯。
そうそう忘れてはならないのはこれ。空手バカボンの「労働者M」「働け〜、働け〜、・・・」が耳に残っている。タイトルは「労働者M」でいいのかな?