No.19 ナイロビの蜂 試写会 中野サンプラザ

doradora05112006-04-15

1.★★★★☆←客観的な目で見た評価
2.★★★★☆←思い入れを含んだ評価
http://www.nairobi.jp/
本年度アカデミー賞助演女優賞)受賞:レイチェル・ワイズ
世界が絶賛し涙した、壮大なラブストーリー
出演:レイフ・ファインズレイチェル・ワイズ
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
原作がジョン・ル・カレと聞けば見たいと思います。
以下ネタバレ
単純なラブストーリーじゃないところがいい。アフリカに群がる先進国の大企業。その悪に敢然と立ち向かった外交官の奥さん。そして彼女とパートナーの黒人男性の謎の死。彼女は何をやろうとしたのか?何を見たのか?何を知ってしまったのか?夫は妻が辿った道を行く。最後に待っていたのは・・・。
先進国の企業とそれに癒着している外務省の役人、虐げられ利用されているアフリカの国々。と言った、単純な図式ではいった話でしたが、最終的にはその先がありました。その構図に立ち向かったのはあくまでも妻の方。正義の人です。そして何よりも夫を愛してます。それゆえに自分のやっている事を夫に話せず苦悩します。夫は妻を愛し信じるが故に苦悩します。そしてその妻を亡くした時、妻の事を知りたい、理解したいと思いました。後半は妻の軌跡を夫が追う展開。その過程で観客も何が起こったのか徐々に分かってきます。夫は様々な妨害、直接的、間接的な暴力にも屈せず、妻の後を追います。ラストシーンは非常に穏やかです。妻の包み込むような笑顔が印象的でした。涙は流しませんでしたが、夫婦の愛の深さに感動しつつ。どうしようもない無気力感にさいなまれつつ。いい映画だったなぁ〜と思いました。画面がややドキュメンタリータッチでそれが内容に非常にマッチしてました。原作を読んでみたくなりました。