No.23 プロデューサーズ 日劇PLEX 映画の日

doradora05112006-05-02

1.★★★☆☆←客観的な目で見た評価
2.★★★★☆←思い入れを含んだ評価
先に見ていた友達の評価は低かったですが、私はこういう作品好きです。別にミュージカルが好きで見に行ったわけではありません。どちらかと言うとミュージカルは苦手な方。
きっかけは、私が大好きな舞台「天才脚本家(作・後藤ひろひと)」の中で主人公のエージェントのコードネームがローズで、新しくその任務についた男のそれがメル。そしてローズの前任者のそれがワイルダー。何故そんな名前が?それは最後に種明かしされますが、普通の人は3人の名前が出た時点で気がつく。そうアカデミー賞脚本賞受賞者。
・第33回(1960年対象) ビリー・ワイルダーアパートの鍵貸します
・第40回(1967年対象) ウィリアム・ローズ:招かれざる客
・第41回(1968年対象) メル・ブルックスプロデューサーズ
その時までメル・ブルックス脚本賞を取っていた事を知らなかったんです。なのでピンと来なかった。私にとってはメル・ブルックスと言えば、「メル・ブルックス大脱走」なんです。大好きな映画。そして「スペースボール」。何でこんな作品作ったんだろう?って映画。
以下ネタバレ
そんな理由で(どんな理由だ?)この「プロデューサーズ」を見たかったんです。脚本的視点から興味があった。でも、見たらイメージとは全然違いました。全篇、見る者を喜ばせようとするパワーに満ちていました。ギャグは笑えないのも多数ありましたが(これは字幕のせいもあると思う。戸田さんだし。もっと下品に訳さないと伝わらない、と思う)、出ている人達が兎に角おかしい。
ネイサン・レインもいいですが、私はマシュー・ブロデリックが良かった。子供の頃から大事にしてきた毛布を手放せず、いつも切れ端を持っている。パニックなるとそれを取り出して顔に擦り付けて落ち着く。その駄目さ加減がいい。他にも役を選んだ方がいいんじゃないかとこちらが心配になる奔放なスウェーデン娘を演じたユマ・サーマンやゲイの演出家(画像右)やその内縁の助手(この訳は良かった)(勿論男性)(画像左)のいそうなキャラもいい。
ストーリーや唄は置いといて登場人物のキャラで笑えました。欲を言えば劇中ミュージカルをもう少し長くやって欲しかった。尤もあれ以上長いと最後のエンドロール(カーテンコール)を見る体力が無くなるかも。これから見る人は最後まで、彼が出てくるまで見て下さい。私は友達から指示があったので最後まで見ました。それとは別に場内アナウンスで「最後まで見てください」と強調していたのはいい心遣いでした。でも、途中で帰る人はいます。あの本を買わないと!!
一つ疑問。あの脚本家は何故怒ったんだろう?だって稽古中はいたでしょ?いない脚本家もいますけど、彼は出演者なんだから。絶対にいたはず。それなら総統を茶化している事は分かるでしょう。役が代わったから内容が変わった?開演5分前で?無理でしょう。
それはヨシとして。
見終わった後に何も残らない(誉め言葉)映画でした。
ちゃんとした感想が読みたい人は、このお二人のブログを読んでみてください。
男の魂に火をつけろ!さん
今日のエンドロールさん