完読No.78 クリスマス・プレゼント ジェフリー・ディーヴァー 著 文春文庫


裏表紙

スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディーヴァー度が凝縮されたミステリ16作品。リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」は書き下ろし。

ジェフリー・ディーヴァーの短篇集と聞いて興味が沸かないファンはいないでしょう。発売されたのは去年の12月。そのときに買っていれば正にクリスマス・プレゼントだったでしょう。気が付かなかったので今頃買って読んでます。
以下ネタバレ
いやぁ〜。ディーヴァーは凄いは。長篇が素晴らしいのは充分に承知していたけど、短篇も凄いや。両方得意な作家ってあんまりいない。短篇、長篇は得手不得手があるもの。しかし、ディーヴァーは両方とも面白い。ミステリなので詳細は書けないが、私は「ビューティフル」「サービス料として」「身代わり」「見解」「この世はすべてひとつの舞台」「被包含犯罪」「クリスマス・プレゼント」「パインクリークの未亡人」「ひざまずく兵士」が面白かった。半分以上じゃん。しいて一つを選ぶとすれば、「被包含犯罪」かな?ミステリ作家を目指す人は参考書として買ったほうがいい。