No.59 月並みな話し 時間堂 王子小劇場 

http://www.seriseri.com/jikando/
★★★★☆
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=4514
ここ↑での評判が良かったのと、家が近いので観に行きました。
観に行って正解。好きなタイプの芝居でした。それとこいけけいこさんが観れたのでラッキー。
以下ネタばれ
CAST
役名       役者名
イシヤマススム  池田ヒロユキ(リュカ)
コスギコウドウ  中田顕史郎
タカハラアマネ  河合咲
オノデラキリン  こいけけいこ(リュカ)
イシヤマユリコ  雨森スウ
カンバラユキチ  鈴木浩司
セガワハナ    足立由夏(InnocentSphere)Wキャスト、私は足立さんバージョン
         大塚秀記
セガワミミ    境宏子(リュカ)
オオバヤシモリ  木村美月(クロムモリブデン
脚本/演出
黒澤世莉
物語の骨子
月への移住計画。それに募集した中のあるチーム(6名)。数日(数週間)前にこのチームは全員不合格と通知があった。今日は、その残念会。三々五々集まる面々。そこへ、移住計画を運営している会社の担当者が来て告げる。「欠員が出たのでこの中で1名だけ月へ行けます。あと1時間で一人選んでください。」こんな状況下で一人選ぶことは可能なのか。
既に数週間かけてチームとして過ごしてきた6名。彼らの間には戦友にも似た共通意識がある。しかし、観客にはそれが分からない。展開としてはそれを徐々に分からせる&一人を選ぶ過程を見せる。と言っても血で血を洗う闘争がある訳ではなく、話し合いで決められていく。それぞれの思惑とは別に話は進む。こういう場面は、多々あると思う。それが「月並みなはなし」と言うタイトルに込められていると思う。結局、「えっ」と言う結末が待っているが、私は仮説と共に納得した。メインの登場人物はチームの6人だが、それ以外に会社の担当者と何故かその姉妹とチームの一員の恋人が登場する。
その3人の使い方がうまいと思った。私の仮説。誰を選ぶか話している間、恋人は部屋の外で待っていた。当然、会社の人間も部屋から退出。その二人の行動は、観客から隠される。その間に二人は、接触した。そしてその結果があれだ。伏線としては、会社の人間が、その日の夜結納を交わすという事。恋人同士の行く末に対しては過剰な反応が出来るはず。これが仮説。でも、チラシをよく読むと、この会社員の役がダブルキャスト、しかももう一人は男性。そうなると悩んでしまう。男性バージョンの場合、結末が違うんじゃない?そうだったら、更に評価が上がる。それが分かっていたら、男性バージョンも見たのに。