No.12 偉大なる生活の冒険 五反田団 あごら劇場 

★★★★☆
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以下ネタばれ
前田さんが、岸田戯曲賞を受賞後初の芝居。期待は膨らみます。
その膨らみを、撫でつつ軽く交わしたような作品。
舞台は部屋。雑然としている。布団が一組敷かれている。もう一方は座布団を敷布団の代わりに使用。小さいテレビ。飲み終わったペットボトル。ゴミ箱に捨てられていないちり紙。ようは、汚い部屋。
そこに住んでいる男女。女性はスーパーでバイト。男性は?そんな二人の会話で始まる。男性以外の登場人物が変わりつつ、部屋での会話。彼女?友達。友達の彼女。妹。登場人物は5人。会話の中でそれぞれの関係性が浮かんでくる。でも、別に謎があるわけではない。淡々と会話が続く。彼女?との関係。隣に住む友達との関係性。どうやら亡くなっているらしい妹との思い出。そんなダラダラ感が約1時間半。眠ってしまうかと思いきや、笑えます。ほぼ、1時間半笑い通し。大雨の中、諦めずに観に行った甲斐がありました。
ラストシーンの内田慈さんのバタバタ運動?は良かったです。綺麗なのに、吹っ飛んでました。それに対する前田さんの能天気な対応。笑うよ。そして何あの表情。あれが冒険?確かに冒険だよね。今の私じゃあれは言えない。状況的には大して変わりがないけどね。