No.8 檸檬/蜜柑 弘前劇場 

★★★★☆
http://www.hirogeki.co.jp/
演劇モバイルから貰ったチケット。青森の劇団。東京で公演が出来ると言う事は、評価されてるんでしょう。前知識は全く無い。初見。青森出身(両親が)の友達を誘いました。ついでに友達の甥っ子も誘いました。後で、そのために意外な展開になるんですが、芝居の内容とは関係無いので割愛。ただ、子供(小学生)には難しい内容でした。
終演後、「ケロロ軍曹(映画)」を見る事を楽しみにしている子にとっては、拷問に近かったかも。トラウマにならなければいいけど。ごめんね。
さて、お芝居の方。舞台は喫茶店(お酒も飲めます、食事はサンドイッチぐらい。バー?)、店の真ん中にビリヤード台。色々な人が出入りします。特にメインのストーリーは無い。出入りする人々の会話劇。会話の内容からその人の人間性、悩み、過去、etc.が徐々に明らかになってくる。多少、理屈っぽい会話ではあるが、集まっている場所が、喫茶店&ビリヤード&古本屋なのでそれも踏まえているのでしょう。一種のサロンぽい雰囲気。個々の悩みや過去は、取り立てて新しいものでは無い。それが複合的になると、何となく自分にも当てはまる事もあり、うんうん頷いたり、それは違うと反発したり・・・。舞台上で、複数の会話が同時に交わされたり、随所に出てくる青森弁に翻弄されつつ、時間は流れる。それぞれのストーリーにメインは無いといいつつも、店主と娘にとっての妻&母親には何か謎がある。確かにある。でも、それをメインにするにはちょっと弱い。無くてもいいかも。それ以外の人々の話にもっと耳を傾けたかった。笑いもあるし、ドキットする会話もある、良質な会話劇。恐らく普段もこういう芝居なんだろうな。次回作も観てみたい。今度はお金を払って観ましょう。ビリヤードは演技できないのに、話が進むのと同時進行しているように見えたのは不思議。ある時点でゲームを切って、リスタートしていた。あれも演出だろう。一人で付いている場合は、その役者のビリヤードの腕にかかっている。途中からその点にドキドキした。
追記
青森弁。一人だけ、物凄い早口の女性がいた。彼女が何を言っているのか10%ぐらいしか分からなかった。あれは、演出でしょう。ゆっくりしゃべれば90%は分かるはず。