No.8「バイト」カスガイ 2nd connect 中野 @中野テアトルBONBON 2013.6.13(木)〜6.16(日)

★★★★★

脚本 喜安浩平
原案・演出 玉置玲央

■出演
川村紗也
須貝英
田中沙織
村上誠基

浅野千鶴
岡田あがさ
荻野友里
片桐はづき

山崎彬
山田百次

玉置玲央

喜安浩平は吉田大八監督と共同脚本で「第36回日本アカデミー賞」の「優秀脚本賞」を受賞(「桐島、部活やめるってよ」)。
11月に上演される『ショーシャンクの空に』の脚本を担当。

玉置玲央は2006年度佐藤佐吉賞、最優秀主演男優賞( 「他人の不幸「未亡人」編」柿喰う客にて)。2009年度佐藤佐吉賞、優秀作品賞(「リビング」カスガイにて)。

正直に言って、観るのにしばらく迷った
でも、このメンバーでやる舞台を観ないなんて、舞台好きにとっては万死に値する(大袈裟(笑))
という事で、千秋楽のマチネで観ました

玉置玲央扮する井上良雄が入場してきた時、「こいつ嫌い」「こいつ怖い」と一瞬で思った
結局、それが全てであった

この舞台の感想をどう書こうか、仕事をしながら考えた
これは、作品を論じても駄目なんじゃないかと思った
脚本がどうのこうの、演出がどうのこうの、役者がどうのこうの、一切必要ないんじゃないか
この作品は、観客と緊張させ、最後に「終わって良かった〜」、と思わせるために作られたんじゃないか
脚本も演出も役者もスタッフも劇場も、そのためだけに存在したんじゃないか
だから、脚本のあらを探しても、演出の方法をけなしても、役者にダメ出ししても無意味
だって、私は上演中緊張し続け、そして終わった後、「終わって良かった〜」と思ったもん
だから、是非を論じると、是なのです
それでは不親切なのかな?
でも、まだ大阪公演が残っているので、これ以上はネタバレできない

あっ、野暮を承知で一言だけ

山崎彬扮する日高耕作が、この作品のキーパーソンであり、多分、この作品を作るにあったっても最重要人物だったんじゃないか、と思った
だから、9月にやる悪い芝居の公演は是非にでも観なければなるまい

あ〜、こうじゃないのよ、私が書きたい事は、何度も何度も頭の中でシュミレーションしたのに、表現が付いて来ない(涙)