PLUTO

浦沢直樹手塚治虫のコラボレーション。連載開始前の宣伝で期待していた作品。最近、青年誌を全く立ち読まないので未読でした。今回、単行本になったので漸く読みました。
面白い。何故今まで読んでなかったのだろう。仕方が無いので今後は単行本を待つことにしよう。「21世紀少年」が停滞しているのでこちらをメインに読もう。
タイミングも良かった。先週末に「アイ,ロボット」を見て、その原典の「わたしはロボット」(A・アシモフ著)を読んだ後にこの作品に触れた。
体がロボット物を受け入れやすい状態になっていた。
元々鉄腕アトムのあるエピソードを浦沢直樹がリライト?した作品。
そのエピソードをアニメで見た記憶はあるが、うる覚えです。
雰囲気は全然変わっている。主人公は人型ロボットで刑事。高名なロボットが何者かに殺された(破壊された)。同じ時期にロボット反対派の首謀者(人間)が殺される。どうやら同じ犯人らしい。ロボットなら人は殺せないはず。犯人を探しつつ次に狙われそうなロボット(犯人が残した手がかりからあるパターンを発見した。この部分も1巻では重要なエピソード。)に忠告をする刑事。ロボットそれぞれにエピソードがある。まだ1巻目なのでエピソードが出たのは3人(3体)。狙われるのは全部で8人(8体)ラストのページで出会うのがアトム少年。2巻が待ちどうしい。
候補ロボット以外の登場人物(ロボット)
薬中の人間にあっさりと壊されてしまった警備ロボット。それが容疑者に迫るヒントになっている。壊されたロボットの奥さん(旧式なロボット)に遺品を届ける刑事。旧式ロボットなので表情は変わらない。浦沢直樹の微妙な陰影によって悲しみが伝わってくる。
そしてもう一人(一体)。8年前に殺人事件を起こしたロボット。現在、監禁中。
機能は殆ど停止しているが、留めをさせない人間達。レクター博士のようなイメージ。
それとアキラ(映画版)の捕獲状態にも似ている。今後の展開で重要な役が与えられそう。
一つ疑問が、浦沢直樹はこの作品の脚本を書いているのだろうか?間に誰かが入っているのだろうか?story-designerさん知っていたら教えて下さい。