タイタニックを考えて見た

タイタニックのファンの方は読まないで下さい。読んで不快になっても責任取れませんので。
通勤列車におばあさん達が沢山乗ってきた。8人ぐらい。普通の日なら席を譲ろうかと少しは考えるが、朝の通勤列車では譲らなくていい事にしているのでそのまま座る。そして、聞きたくも無いのにそのお婆さん達の世間話に1時間も付き合わされた。眠れなかった。電車に乗る前にwashburn1975さんのこちらのエントリを読んでいたので、頭の中でこの二つがつながった。http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20061030
以下ネタバレ含む
タイタニックってお婆さんの思い出話なんじゃないか?タイタニックほど大ヒットした映画で賛否が分かれる映画もないと思います。私は否の方ですが、そのせいでこんな事を書くんじゃありません。あくまでも、想像。
タイタニックを作る時、監督は究極のラブストーリーを作ろうと思ったんでしょう。そして先ずは究極のラブストーリーを考えました。沈み行く船。自らの命を省みることなく愛する女性を救うために尽力する男性(美男子)。その女性には婚約者がいるが、性格が悪い。でも、金は持っている。家族(母親)を救うために自らそんな嫌な男のところへ嫁に行く事にした女性。船の中で出遭った素敵な男性。互いに惹かれあう二人。禁断の恋。
状況設定はこんな感じ。でも、監督は思った。これって嘘臭くない?監督は考えました。これを嘘臭くなく、と言うより嘘のままで成り立たせるには?そうだ、その女性が老人になった時、孫娘に聞かせる思い出話にすればいいんだ。老人とは限りませんが、人は思い出を美化します。その美化された思い出話が「タイタニック」なんです。そう考えると、嘘臭い設定も都合良く女性だけが助かるのも納得がいきます。実際にはああいった事は無くて、単に婚約がいるのにレオ様と浮気して、船が沈んでしまったけど運良く助かった女性の話があるだけ。そこに愛は無く、浮気で運が良い女性がいるだけ。タイタニックの好き嫌いで判断できる事。お婆さんの話を最後まで聞けるか、聞けないか。私は聞けない。う〜ん、こんなことを書いたらファンに怒られそうだな。この辺でやめておこう。