完読No.23 異国トーキョー漂流記 高野 秀行 著 集英社文庫


裏表紙

「私」には様々な国籍のユニークな外国人の友だちがいる。日本に「自分探し」にやってきたフランス人。大連からやってきた回転寿司好きの中国人。故国を追われたイラク人etc・・・。彼らと彷徨う著者の目に映る東京は、とてつもなく面白く、途方もなく寂しく、限りなく新鮮なガイコクだ。愉快でカルチャー・ショックに満ち、少しせつない8つの友情物語。

以下ネタバレ
直近で読んだ本も外国人との交流を描いたものだった。たまたま、続いた。で、私が一番気になったのは、外国人との関係ではなく、一緒にスペイン語を学んだ著者の彼女。切ないね。
フセイン政権時体制を批判して国内退去をさせられたイラク人。彼の話が面白かった。「イラクに行く」という著者に、こんな風に言う。イラクに行くと直ぐに友達が出来る。四六時中そばにいてなにかれとなく世話をしてくれる。そして、フセイン大統領を褒めまくる。洗脳する。
きっとそうだったんだろう。
全然この本に関係ないが、たまたま友達と話した中に、出た話し。外国人(金髪、碧眼)の友達とと歩いていると、まるで胡散臭いものを見るように見られる時がある。今時外国人なんて珍しくないだろうに。むかつく。
やっぱり日本はまだまだ開かれていない。