推理小説

ハゲタカは舞い降りた ドナ・アンドリューズ ハヤカワ・ミステリ文庫

鍛冶職人メグ・ラングスローシリーズ。所謂、素人探偵物。この作品の魅力は主人公を取り巻く様々なおかしい人々と主人公との人間関係だろう。よくこれだけ色々な人を創造できるもんだ。しかも、その人々から様々な妨害を受けながら事件を解決する主人公。 こ…

御手洗潔対シャーロック・ホームズ 柄刀一著 原書房 ミステリー・リーグ

青の広間の御手洗:御手洗物 シリウスの雫:御手洗物 緋色の紛糾:ホームズ物 ボヘミアンの秋分:ホームズ物 巨人幻想:? 解説 石岡和己対ジョン・H・ワトソン 島田荘司 「対」は「VS」の意味ではないのだろうか? 1〜4は対決していない(片方しか出て…

硝子のハンマー 貴志祐介 角川書店

このミスが発売されたのでランクインした作品を1冊ぐらい買おうとこの本を購入。 貴志祐介氏の作品は「黒い家」「天使の囀り」「青の炎」を読みました。 「黒い家」は非常に怖かった。映画も怖かったが、本の怖さの方が勝っていた。 「天使の囀り」はミステ…

魔術師(イリュージョニスト) ジェフリー・ディーヴァー/著 文芸春秋

恩田陸さんの「黒と茶の幻想」を読むつもりでしたが、WEB本の雑誌の課題図書に取り上げられていて評価が高かったので先に読みます。 読む前はこのミスの1位はこれで決まり!ぐらいの勢いがありました。 結果は・・・・以下ネタバレ、未読方で読む予定の人は…

まんだら探偵空海 いろは歌に暗号(かくしごと)鯨統一郎著 ノン・ノベル

鯨作品で久々のヒット作だと思う。空海と最澄の戦いがもう少しあった方が面白かったけど、それはまた別の作品で書いてください。いろは歌はもう一つあるのでは?その問いに答える東寺の和尚の話。薬子の変の謎に挑む空海。キーワードは曼陀羅。これ以上はネ…

キマイラの新しい城 殊能将之著 講談社ノベルス

石動シリーズはそれ程好きではないが、この作品は面白かった。と言っても、推理小説としてではないけど。「ハサミ男」の作者なのでコノミスのベスト10いやベスト20には入るでしょう。

模倣の殺意 中町信著 創元推理文庫

中町信は火サスとかの原作になりそうな作品を書く作家、と言うイメージを私は持っていた。 創元推理文庫で出版されるタイプの作家では無いと思っていた。しかし、こういう作品が書けるなら認識を改めないといけない。久々に推理小説らしい本を読んだ。映像化…

QED〜Ventus〜鎌倉の闇 高田崇文著 KODANSHA NOVELS

一応推理小説だが、作中で起こる殺人事件を目当てにこのシリーズを買う読者はいないだろう。 私もそうです。出来れば殺人事件の部分はカットして欲しい。歴史の薀蓄だけで書いて欲しい。 でも、そうすると逆説の日本史と同じになってしまうのでこの形がベタ…

銀河帝国の興亡1 アイザック・アシモフ著 創元推理文庫

ファウンデーションシリーズ第一弾。1951年の作品。文庫の初版は1968年3月29日。同級生でした。

はだかの太陽 ハヤカワ文庫 SF

アイザック・アシモフ/著 冬川亘/訳 「鋼鉄都市」の続編。

鋼鉄都市

アイザック・アシモフ著ハヤカワ文庫 「私はロボット」を読んだので久しぶりに読みたくなった。犯人が分かっていたので驚きは無いがその分その他の部分に集中出来た。アシモフのSFは観念的では無く推理小説的な要素が強いのでSFが苦手な人も読み易いと思…

沈黙の教室 折原一著 ハヤカワ文庫JA

タイトルや雰囲気が似ているために読んでみないと既読かどうか分からない作家。私にとっての折原氏の印象です。 この本は初めて読みました。思っていたより面白かった。広義の倒序物だが、犯罪の実行者は不明なのでちゃんとフーダニットになっている。相変わ…

Φは壊れたね 森博嗣著

森博嗣さんの新作&新シリーズ。森さんのノベルスは出たら直ぐ買う事にしているので購入。 今日一日で読む。面白いか面白くないかは最早コメントする必要は無いだろう。 森さんが書いた本だった。彼が書いた本に対して内容が云々するのは時間の無駄。文句が…

オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎著 新潮文庫

本年度、直木賞の候補にもなった伊坂幸太郎氏のデビュー作品。 ネタバレあり 推理小説なのかファンタジーなのかSFなのか分類しにくい作品。 謎らしい謎は出て来ないが、敢えて言えば、主人公の置かれた状況が謎。コンビニ強盗に失敗した主人公は何故か島に…

喜劇ひく非奇劇 鯨統一郎著 ハルキ・ノベルス

ネタバレ 全然面白くない。買ったのが間違い。この作者に関しては前にも同様の間違いをした。 「邪馬台国はどこですか?」が面白かったので大体新作が出ると買ってしまう。 しかし、もう買わない。今、ミステリーズで「邪馬台国・・・」のシリーズが連載され…

姑獲鳥の夏 京極夏彦著 講談社文庫

久しぶりに読んだ。かなり忘れている。ストーリーや人物紹介はいたるところで書かれているので割愛。 私にとってはワトソン役の関口巽がやはり気になる。本名は「関口」だが、「関」と省略して呼ばれている。そのせいかどうも他人とは思えない。彼が原因で単…