No.16 カラフルメリィでオハヨ〜いつもの軽い致命傷の朝〜 ナイロン100℃ 本多劇場

doradora05112006-04-09

★★★★☆
http://www.sillywalk.com/nylon/
これまた今年上半期、1,2番目に楽しみな芝居。

海に囲まれた病院からの荒唐無稽な脱走劇、人生の最期を迎えた老人と彼の家族のスケッチ、2つのドラマが重層的に絡みあいながらそっと生と死をみつめる一。ケラリーノ・サンドロヴィッチ一生に一本の私戯曲、改訂を加えて9年振り、4回目の上演。(hpより)

先ずは上映時間。14時開演の場合。1部1時間45分、10分休憩、2部1時間5分。終演17時。昼公演はいいけど、夜公演はきついなぁ〜。
以下ネタバレ
痴呆症?の老人(お父さん)の妄想とその家族との生活の話が入れ替わり立ち代り舞台上に出現。
一体何が起こっているのか?理解しようとすると置いていかれる。割と展開が早いから。
全くハチャメチャな無いようですが、ケラさんの言いたい事はジンワリと伝わってきました。ラストシーンの皆でダンスするシーンが明るい、楽しい。それが全てでしょう。亡くなってしまった近親者へエール?死んだ先?でも楽しんで!!1部の前半少し寝てしまった。勿体無い。長いから寝不足の状態で行かない方がいいです。充分睡眠をとって観に行きましょう。
役者陣
山崎一:祖父 この人はやっぱりうまいです。ボケているのか、ボケた振りをしているのか、さっぱり分からない。それでいて時々鋭い事を言う。赤フン一丁の逃走。カッコいいです。
みのすけみのすけ ボケ老人の妄想。見た目が子供っぽいからこういう役は合いますね。この人が舞台上にいるとホンワカした雰囲気になります。
大倉孝二:義彦(父) ケラさんの自身?ボケてしまった父を大事にしつつ、家庭内の様々な問題に粉骨砕身する、昔ながらの父親って感じ。首が抜けなくなってしまったシーンは大笑いしました。
峯村リエ:利江(母)/写真部 夫が義父ばかり構うので変な宗教にはまってしまった母役。真剣になればなるほどボケになれる。いい女優さんです。
馬渕英俚可:奈津子(娘)/不眠症の女 何故この役を彼女に?
三上市朗:医者/電気屋 いいです。この人はいいです。相手役の台詞に微妙に突っ込んでいるシーンが兎に角笑える。
村岡希美:看護婦・上石/伯母 変なコスチュームとか、看護婦とか、小さな箱に入るとか、物凄くボケるとか。相変わらずの村岡さんでした。特徴のある声なのでコスプレしても誰だか分かる。
安澤千草:看護婦・向原/主婦 今回はあまり見せ場は無かったけど、変な宗教にはまった主婦役は良かったです。
犬山犬子:杉田/写真部・ハエトリ 杉田の役も犬山さんらしくていいけど、私はやはり「ハエトリ」がいいです。
三宅弘城:丸星/写真部・左門 九州弁だからって左門。あの当時ならそんなあだ名を付けたかも。丸星はいい感じでした。
小松和重:岬/浩一(居候) ○○の岬の謎。お楽しみに。浩一と女の子が電話で話すシーンが妙に可笑しかった。
市川しんぺー:宝田/大泉先生 カーテンコールで口をあけてはーはーしていた。約1ヶ月の公演。体がもつのか心配。
廣川三憲:品川先輩/伯父 品川先輩〜。インパクト強すぎ。忘れられない。