No.43 恋愛 富士ロック 王子小劇場

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★★★☆☆
一本目
「たちはだかるもの」
脚本:池田鉄洋猫のホテル/表現さわやか)
演出:森下亮(クロムモリブデン
二本目
「月とルチオ」
脚本・監修:山中隆次郎(スロウライダー)
三本目
「月に一度だけ〜Only Once a Month〜」
脚本・監修:渡邊一功(リュカ.)
四本目
「泡−ユニットバスの人魚−」
脚本・演出:葛木英(メタリック農家)
幕間映像
「フェロえもん」
脚本・監修:登米裕一(キリンバズウカ)
イラスト:板倉チヒロクロムモリブデン
声の出演:板倉チヒロ 葛木英+北川大輔(友情出演)
以下ネタばれ
メタリック農家の葛木さんが二人芝居をするということで観に行きました。
正直、それほど期待していなかったんです。開場前に後ろに並んだお姉さん方の一人が結構褒めている(その方は二度目)のを聞いて期待度が10%ぐらいアップされました。
しかし、二本目は本人の意図に関係なく爆睡してしまい、客席から落ちそうになりました。
なので二本目以外の感想。
一本目。一番インパクトがありました。大の方を我慢してトイレの前で20分。地獄の苦しみですね。しかも、中にいたのは元カノ。それも悲惨な別れ方をした女性。二人の馴れ初めやその女性の変な癖など。随所に笑いがあり、スピード感のある芝居でした。
三本目。月に一度しか会わない男女。名前も知らず、何をやっているのか、年齢も住所も知らない二人。ただ、会ってするだけ。そんな仲。
ある日、男性が話があると切り出す。実は来週結婚するんだ。その後の女性の反応が・・・・。唯、体の関係だけだと思っていたのに。
「相手の人は私よりあなたの事を気持ちよくさせることができるの?」的な台詞が悲しい。
四本目。ユニットバスに人魚。しかし、人魚は板倉チヒロ。葛木さんが人魚なら今日も観に行ったのに。それはさて置き。四本の中で唯一の女性作品。
人魚に内緒で妊娠した女性。人魚にはそんな能力が無い。結局、別れる事に。多かれ少なかれ男女の別れには色々な事があるよね。ファンタジー仕立てにしているが、根本は変わらない。それを人魚とする点に葛木さんの脚本力があるんだと思う。
全体的に役者二人が頑張っていました。4本立てにしないでひとつの作品をじっくりとやっても良かったんじゃないかと思いました。
一番気に入ったのは「フェロえもん」。引きこもりの男性にフェロえもんを派遣すれば日本からニートはいなくなる。
最終的には満員でした。誰人気?