WOWOWエキサイトマッチ 2月18日放送分

L・ヘビー級12回戦(1月19日、アメリカ、ニューヨーク州
元4階級制覇チャンピオンWBA世界L・ヘビー級2位、WBC9位、IBF11位、WBO2位
WBA世界ヘビー級チャンピオン、元3団体統一世界L・ヘビー級チャンピオン、元IBF世界S・ミドル級チャンピオン
IBF世界ミドル級チャンピオン
ロイ・ジョーンズ(アメリカ、フロリダ州)
39歳(1969年1月16日生) 身長180cm、リーチ188cm55戦51勝38KO4敗

元3階級制覇チャンピオン、元WBA世界ミドル級チャンピオン、元WBAIBF世界S・ウェルター級チャンピオン、
WBCIBF世界ウェルター級チャンピオン
フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)
35歳(1973年1月10日生)身長180cm、リーチ177cm44戦42勝35KO2敗
見所

4冠 vs 3冠 遅れて実現の黄金カード トリニダードの出来が勝負を左右
90年代から2000年代にかけて主役を張ってきたリングの千両役者同士が対決のときを迎える。ジョーンズが4階級制覇、トリニダードが3階級制覇。人気、知名度だけでなく、ともに歴史に残る実績を誇る天才ボクサーといっていいだろう。できることならば全盛期に対決を見たかったという思いは残るが、黄金カードが実現しただけでも喜ぶべきことといえよう。
スピード主体のジョーンズは04年から05年にかけて2度の痛烈なKOを含む3連敗を喫したが、再起後は2連勝を収めている。ともに安全運転に徹した12回判定勝ちだが、むしろフルラウンド戦い抜いた点を指して「高い危機管理能力を発揮した」と見ることもできよう。39歳になったが、まだまだ主役を張るに値する実力者といえる。
対するトリニダードは05年5月のロナルド・ライト戦(12回判定負け)以来2年8ヵ月ぶりの復帰戦となる。ジョーンズより4歳若い35歳だが、やはりブランクは気になるところ。パワーそのものは問題ないとしても、実戦の勘がどこまで戻るかは蓋を開けてみないと分からない。
勝負を占う場合、トリニダードの試合勘が最大のキーとなるが、そのほかにも、この試合が170ポンドの契約ウェートで行われる点や、12ラウンドである点にも注目したい。ともにブランク明けのトリニダードにとっては確かな計算が成り立ちにくいのである。ことにウェート面で過去最重量での戦いとなると、天才パンチャーといえどもスピードとスタミナを削がれるのではないかという危惧は付きまとう。7対2という賭け率は、そんな点が影響してのことであろう。
順当ならばジョーンズのスピードがトリニダードを翻弄するとみる。ともに耐久力に問題を抱えるだけにスリリングな一戦となりそうだ。

この二人の対戦に言葉は要らない。内容も問わない。勝敗も関係ない。ただ、楽しむだけ。そして、幸運に感謝するだけ。