完読No.105 氷果 米澤 穂信 著 角川文庫

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷果』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実ー。何事にも積極的には関わろうとしない”省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ、登場!第五回角川学園小説大賞出身、期待の新星、清冽なデビュー作!!

2冊続けて読んでしまった。米澤穂信。これもあっという間に読んでしまった。
以下ネタバレ
全く同意を得られないかもしれないけど、「黒後家蜘蛛の会アイザック・アシモフ)」に似ている。
謎をみんなで侃々諤々。結局、真相を見抜くのはいつもあの人。キャラクターは全く違うけど、奉太郎が推理する前に、周りが色々と考えを提示してそれを元に推理する点は似ている。登場人物も面白い。成績上位でその地方の名家のお嬢様。毒舌だかどこか憎め無い、漫研所属で図書委員の女子。奉太郎の親友で、いらない知識は豊富な男子。そして手紙と電話で登場、奉太郎の姉。古典部シリーズも面白いね。アニメ・・・、実写化してもいいような。